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過ぎ去った 過去なんか つまらない
退屈な日常だったのだろうか?
否!
過去はそんなものではない。
「純粋過去」は「純粋生」として
「水中花」のような紙となって在り(アリバイ)、
それを 水の中に入れると 鮮やかな華麗な花を咲かせる
その作業こそが、芸術(アート)なのだ。
美の再発見、至高体験、生の肯定
「今ここ」のリアリティの発見。
きっかけは 些細な事、偶然な事。
記憶の底に萎縮していた 生、現実が
突如、蘇生する、水に入れられた水中花の様に、
花開き、隠されていた美と輝きを放つ。
幸福感!
Serendipity と 同じ感覚 を味わう。
' Faded Alibi '
という このしわくちゃになった水中花を
水の中に入れて
新たな 美しい花 を咲かせる作業を
これからも続けていこうと思う。