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ハーフムーンが少しづつ欠けてきて もうすぐニュームーン(新月)。
昔から 月の満ち欠けに自然と反応してしまう性格だろうかわからぬが、
本棚を整理していて ' マルドロールの歌 'ロートレアモン著 を見つけ、
読みだしてしまった。十代の頃から、何度読み返したことだろう。
特に第2の歌の中でパリの街中を 夜な夜な 彷徨するシーンは、
6月に行ったばかりのパリを思い出す。
しかも偶然! 滞在したホテルのすぐそばに、
ロートレアモンことイジドール・デュカスは住んでいたのだ。
フォーブル・モンマルトル街32番地。
彼は言葉で絵を描いた。その時 もし彼がカメラを使っていたら.....
見るためには両瞼を剃刀の刃で引き裂かねばならない といったように
 たぶん心の眼を使って観て、撮ったんだろう。シュールな想像力。
手術台上のコーモリ傘とミシンの不意の出逢いのように美しい表現。
これからは そんな写真を撮ろう。
真っ暗になったニュームーンの下で、眼を閉じて、写真を撮る.....
' マルドロールの歌 'はニュームーン時に読むのが ふさわしい。
*フルムーン時にはというと 書は捨て,小さなカメラを持って,街に出る。
狼のように 吼えながら(心の中で)、静かに息を止めて、撮る。
Les Chants de Maldoror by Lautreamont