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「阿片は精神を晴れやかにする。然し決して機知的にはしない。
阿片は精神を延べ広げ、然し決して尖らせはしない。」
「夢の活語は、現(うつつ)の死語だ。通訳と翻訳が必要になる。」
ジャン・コクトオ / 堀口大学訳 
チラシの僕のポートレート写真は30年前、僕の最初の師匠
写真家ジェリー・バシャードが撮った。
その頃、彼と会うといつも阿片を吸って、夜の桑港の街に繰り出し
カメラは Minox や小ぶりの Leica などを手に、素っ裸の感覚に任せて
浮遊しながら、Tri-X, No Flushで10本(36枚撮り)位、撮った。
そして、そのまま学校の暗室に戻り、即現像し、次の朝、プリントした。
写真漬けの日々だった。勿論、その頃デジタルなんて発明されていなかった。
今思うと正に修行だった。いい修行だった。暗室は写真の真髄。
今の時代、そんなことができなくなってしまった子供たちを思うと、
不憫でしょうがない。自由とは何だろう?
JBは一昨年、亡くなった。
遺灰はタイのバンコックの河に流されたそうだ。
(この写真はジェリーが僕のポートレートを撮った晩と同じ時、撮った。
Tシャツは僕があげたバースデープレゼント)
Jerry Burchard Forever
15/8/22