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想い出す、昔、夏の終わりの ニューヨーク。
若く、青臭く、恥ずかしき三十代の終わり、踊った、別れのワルツ。
だだっ広いロフトに レナード・コーエンの気だるい歌が流れていた夜。
苦甘い スロウダンス。
二人とも 人間としては ただの 蕾 だった。何もわかっちゃいなかった。
No More Blue, Young.